小説ってあまり読まないのですが…

 おはようございます。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。

梅雨に入りましたがあまり雨が降らず農作物とか水不足への影響が心配ですね。
降るとめんどくさいのですが降るべき時にはきちんと降ってもらわないと困りますよね…。

とはいえ、湿気は満点のようで私の天然パーマはウネウネと爆発してます。笑

読む本の種類について

忙しいのを理由(言い訳)にして本をあまり読んでなかったのですが、月に一回行う仲間内での読書会のおかげで時間を無理やり作って「本を読む」という習慣がついてきました。
「空いた時に読もう」だと一生時間は空きません。私の場合は朝の一時間(4時~5時の間)は強制的に本を開くようにしています。
他にもアポとアポの間に少し時間がある場合にも読めるように常に携帯しています。最近では電子書籍もかなり普及しているので、タブレット端末さえあればどこでも読める便利な環境もあります。紙でないと読みにくいという意見もありますが、慣れだと思います。線を引いたり、スクラップできたりと案外便利ですよ。

内容的には最近は「黒字化」「従業員育成」「企業再建」といったワードに関連する本に目を通すことが多いです。
顧問先様の赤字を何とか解消する方法が無いか常に模索しています。

だったのですが、最近初めて(本当に人生で初めて)小説を読みました。読書会のメンバーに「後味が悪いから。」と薦められて読んでみました。

青春の蹉跌(さてつ)という本です。
まず蹉跌とはなんぞや?って話ですが、これは「つまずく、しくじる、失敗、挫折」という意味です。

青春の失敗、挫折…、 
なんか青臭い青春系の話なのかなと思っていたのですが、そんなことは無い登場人物それぞれがエゴイズムむき出しで行動してます。

司法試験に合格した優秀な主人公は、将来が約束された様な素敵なお金持ちの出身の女性との縁談が持ち上がるのですが、その前にちょっとだけ遊んだ女性との間に子供が出来てしまいました。もちろんその遊び相手の女性は主人公に「子供ができたので結婚して欲しい」と迫ります。ただ自分の将来を考えれば、どう考えてもお金持ち出身の女性と結婚する方がメリットがあるわけです。そこで、主人公はあの手この手で遊び相手の女性と別れようとしますが、どれも上手くいかず。最終的には内祝言の前日に遊び相手の女性を殺してしまいます。
もちろん主人公は殺人容疑で警察に拘束されるのですが、そこで死体を検査した結果、おなかの中の子は主人公とは別の男性の子でした。

主人公も自分のエゴイズムのために女性を利用し、遊び相手も自分のエゴイズムのために他の男性との子を主人公との間の子だと言い張り、お金持ち出身の女性も主人公が司法試験に合格したから結婚したいと自分のエゴイズムのために動きます。

おお~皆さん腹黒い。笑

順風満帆だと思っていた主人公の人生は、全くの勘違いで殺人を犯すほどになってしまったということです。
しくじりとかつまづきというレベルでは無い大ミスですよね。

作り話なんて読んでもなぁ~と思っていましたが、案外読んでみると楽しかったです。

皆様も是非!!

婚外子と相続について

上記の青春の蹉跌の中で、主人公の心理描写で

「遊び相手の結婚の申し出なんて冷淡に無視をしてしまえば良い、将来認知が必要ならその時にしてやればいい、その結果妻に離婚を切り出されたら離婚してやればいい」くらいの度量が自分にあればここまで悩まないのに、という部分がありました。
確かにそこまでドライにいけたら人生最強ですね。笑

婚外子は認知してあげないと相続権がありません。ただ、一般的には認知は躊躇するケースがほとんどだそうです。
それはそうですよね、現在の家族に自分の不貞を明らかにするわけですから。
ただそれをスルーできるほど甘くありません。婚外子には家庭裁判所を通じて強制認知をもとめる権利があるためです。
争った上で認められてしまうと、遺産分割のプランや事業承継計画などは大きく崩れます。

なので、事実を事実として受け入れて婚外子をきちんと認知して、その方も含めた上での相続対策をすべきだと思います。

元東京都知事で先日亡くなった石原慎太郎さんも婚外子がいらっしゃいましたが、生前に認知をした上で相続対策をしていたので無用なトラブルが聞こえてこないのだと思います。

企業経営も相続もそうですが、耳の痛いこと、嫌だなと思うこと、しんどいなと思うことを後回しにしても良いことはありません。事実は事実として認め割と軽い感じで言い出せれば案外面倒ではないかもしれませんよ。我々もそういうアドバイスをして差し上げないといけませんね。

得るものはあったかも。またたまには、小説も読んでみよう~(^^♪

皆様よい週末を(^^)/

 

税理士 古谷佑一

 

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