クラウド会計について

クラウド会計とは

1 クラウド会計ソフトとは?

クラウド会計最近よく「クラウド会計ソフト」というワードを良く耳にされるかと思います。

利便性、安全性の面から大変メリットの多いソフトなのでおすすめです。

一般的な会計ソフトは、ソフトウェアを購入してそれをパソコンにインストールして利用しています。

これに対しクラウド会計ソフトは、ソフトウェアを購入するのではなく使用料を支払ってインターネット経由で利用できる会計ソフトのことを言います。インターネット環境と一定のスペックを備えたパソコンさえあれば細かな設定は不要で、場所やパソコンを問わずどこでも利用ができます。

クラウド会計ソフトは会計データを社内のサーバーPCや外付けハードディスク、パソコン本体ではなく、クラウドサーバー上にバックアップするため万が一会社のパソコンが故障したり、ウイルスに感染したりしてもデータを失う心配が無く、安全性の面からも大変メリットがあって、震災や津波等が心配されている現在では大変おすすめできる会計ソフトです。

 

代表的なクラウド会計ソフト

1 freee(フリー)

Freee株式会社が提供するクラウド会計ソフトで「フリー」と読みます。

クラウド会計ソフトではシェア№1のソフトで画面も見やすく、会計入力だけではなく、財務グラフや取引先毎の取引金額の集計等あらゆる角度から分析が可能です。

領収書や請求書、見積書発行にも対応しており、経理業務の省力化にも効果的です。

また操作が不明な場合には、チャットにて相談が可能でストレスなく使えるので、初めて会計入力をされるにもおすすめのクラウド会計ソフトです。

利用料金は事業規模と使う機能に応じて以下に分類されます。

<個人>

プラン 利用料金  対象 特徴
スターター 980円/月  開業当初 確定申告のみ
スタンダード 1,980円/月 従業員3~20名程度 経理全般の効率化
プレミアム  39,800円/年  39,800円/年  複数店舗の経営等

スタータープランでも、クラウド会計ソフトの特徴である金融機関との口座連動やクレジットカードの連動といったコアの機能は使えます。ですので入力だけを効率化したい方にはスタータープラン、請求書発行や財務レポート等を活用したい方に関しましてはスタンダードプラン、複数店舗経営等で部門別に管理したい・経費精算まで管理したい方に関してはプレミアムプランをお勧めします。

<法人>

プラン 利用料金 対象法人   特徴
ミニマム 1,980円/月 会社設立当初 入力業務効率化
ベーシック 3,980円/月 従業員3~20名程度 経理全般の効率化
プロフェッショナル  39,800円/月 従業員20~100名程度 従業員20~100名程度

ミニマムプランでも、クラウド会計ソフトの特徴である金融機関との口座連動やクレジットカードの連動といったコアの機能は使えます。ですので入力だけを効率化したい方にはミニマムプラン、請求書発行や財務レポート等を活用したい方に関しましてはベーシックプランをお勧めします。

 

2 MFクラウド会計/マネーフォワード

株式会社マネーフォワードが提供するクラウド会計ソフトで「エムエフクラウド」や「マネーフォワード」と読みます。

クラウド会計ソフトのシェアとしては№2ですが、会計事務所がおすすめするクラウド会計ソフトとしては№1のシェアです。

できる機能としてはfreeeとほぼ同じです。クラウド会計ソフトの特徴である金融機関との口座連動やクレジットカードの連動といったコアの機能はもちろんの事、財務グラフや取引先毎の取引金額の集計、請求書発行等も利用可能です。

Freeeとの違いは、勘定科目ガイドがない事、通常の会計ソフトと同じような使い方もできるので、より経験者向きのクラウド会計ソフトがMFクラウド会計だと言えます。

<個人>

プラン 利用料金  対象 特徴
パーソナルライト(月額) 1,280円/月 お試し用 50仕訳のみ
パーソナルライト(年額)

11,760円/年

不明点の解消を急がない メール・チャットで質問
電話サポート付きベーシックプラン 17,200円/年 不明点はすぐ解決したい  電話での質問も可能

フリープランは無料で、クラウド会計ソフトの特徴である金融機関との口座連動やクレジットカードの連動といったコアの機能は使えますが、50仕訳のみの利用です。月に換算すると4取引しかできないのでよほど小規模か、お試し用になります。

ベーシックプランも電話サポート付きベーシックプランも機能は全く同じですが、操作方法の不明点などをメール・チャットで確認するか?電話で直接確認できるかの違いがあります。チャットでの質問であっても割と即答で帰ってきます。不便は少ないかと思いますので金額的にお得なベーシックプランをお勧めします。

<法人>

プラン 利用料金 対象法人   特徴
フリープラン  無料 お試し用 50仕訳のみ
ライトプラン 21,780円/年 会社設立当初 入力業務効率化
ベーシックプラン 32,780円/年 経理担当がいる場合 入力業務効率化
バリューパック 3,900円/月 経理を効率化したい  経理全般の効率化

フリープランは無料で、クラウド会計ソフトの特徴である金融機関との口座連動やクレジットカードの連動といったコアの機能は使えますが、50仕訳のみの利用です。月に換算すると4取引しかできないのでよほど小規模か、お試し用になります。ライトプランとベーシックプランの大きな違いは登録部門数の違いです。ライトプラン2部門まで、ベーシックプランは無制限に登録できます。

一番高額で年換算すると46,800円するのがバリューパックです。今までが会計のみだったのに対して請求書発行や経費精算、給与計算までできるプランになります。

部門登録を重点的に使いたい場合にはベーシックプラン、そうでない場合にはライトプラン、給与計算や請求書発行まで全部MFクラウドでまとめてしまいたい方にはバリューパックがお勧めです。

 

最終的にどのクラウド会計ソフトがいいの?

1 会計ソフトの入力の経験の有無

会計ソフトの入力の経験や簿記の知識がおありの方は、アプリの設計上MFクラウド会計の方が使いやすく、逆に経験のない方は、freeeの方が使いやすいです。

給与や売掛金、買掛金を計上する時の振替伝票ですが、MFクラウドは「借方」「貸方」の表記があるのに対してfreeeにはありません。経理経験者にとって「借方」「貸方」が無いのは驚きですが、経理初心者にとっては、逆に簿記の知識が一切不要なので入力しやすい画面構成となっています。

 

2 クレジットカードの取り込み機能の比較

MFクラウドもfreeeもクレジットカードを自動取込を行うことができる点では変わりありません。異なるのは、自動取り込みを行うタイミングです。個人的には、この点がfreeeの最大の欠点だと感じています。

MFクラウドの場合、クレジットカードの明細を利用後、MFクラウド側ですぐ取得することができるので、翌月初には、前月のクレジットカードの利用明細をMFクラウド上で経理処理を済ませることが可能です。

一方freeeの場合はクレジットカードの明細をクレジットカードの引き落とし額が確定し初めて、freee側で取得することができるので、クレジットカードの引き落とし額の確定後でしか、freee上で経理処理を行うことができません。

よって、クレジットカードの経理処理を前月の利用明細を翌月月初に行うことができないので、クレジットカードの利用が多く、金額が大きい方にとっては、freeeの場合、月次処理が遅れてしまうことになります。

 

3 請求書作成機能の比較

MFクラウドの場合、MFクラウド会計と請求書作成機能が別アプリとなっています。

取引先登録無制限プランだと、月額2,980円(税抜)、年額32,780円(税抜)となっています。

一方freeeの場合、請求書作成機能が会計ソフトに組み込まれていますので別途料金が発生することはありません。

請求書を作成した時点で、自動で売上の仕訳が登録され、入金時には、自動で請求書とマッチングし、回収チェックを行うことができます。

ただし、個人事業主のミニマムプランでは、請求書機能を利用することはできません。

MFクラウドが別料金となり料金的な差があるものの、月額3,000円程度の差なので、料金面よりも機能面で決められた方が良いかと思います。

 

4 料金面での比較

(個人事業主)

プラン名 Freee  プラン名 MFクラウド
スターター 9,800円/年 フリープラン 無料
スタンダード 19,800円/年 ベーシックプラン 8,800円/年
プレミアム  39,800円/年 電話サポート付きベーシックプラン 17,200円/年
    バリューパック  2,980円/月

(法人)

プラン名  Freee プラン名 MFクラウド
ミニマム 23,760円/年 フリープラン  無料
ベーシック 44,760円/年 ライトプラン 21,780円/年
プロフェッショナル 477,600円/年 ベーシックプラン 32,780円/年
エンタープライズ お問合せ バリューパック  3,900円/月

上記の通り、料金面では、MFクラウドの方が安いと思います。

さらにMFクラウドには、MFクラウド会計、MFクラウド給与、MFクラウド請求書、MFクラウド経費、MFクラウドマイナンバーの5つを1セットにしたお得なバリューパック(個人月額2,980円~、法人月額3,900円~)もあります。

ですが、freeeのプロフェッショナルプランやエンタープライズプラン(かなり大規模企業や上場企業向けなので中々選択はされないと思いますが、)を除けば、両社にさほど料金的な差額は無いと思います。

結局は、実際に触ってみた感触で決められるのが一番かと思います。

当事務所では両方のソフトのデモデータを触っていただくことができるので、どちらが良いかお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。

 

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