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私が税理士を目指そうと思った理由

2026-01-04

あけましておめでとうございます。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。

自分は何だったのか?を問う場面に出会った

毎年正月には大学時代の友人と会食をするのですが、その場で将来は税理士になりたいという夢を持った少年に会いました。
大学時代の友人の息子さんです。
この春から大学生になるそうで、簿記が楽しくて、それを活かした仕事に就きたい、と話してくれました。

もちろん、まだまだ知らない職業もたくさんある中で、その夢がこの先も続くのかは分かりません。
これからの大学生活で魅力的な仕事に出会えばそちらを選んでもOKでしょう。

でも、彼のその話を聞いたとき、ふと「自分のスタートラインも、確かにそこだったな」と思ったのです。

だから今さらですが、年始っぽく「私が税理士を目指そうと思った理由」について書いてみようと思います。

勉強が得意でなかった中高時代と簿記との出会い

私は本当は普通科高校に行きたかったのですが、中学時代の成績が振るわず商業科に進みました。
中学三年時の三者面談で先生に言われて、母親の前で本当に申し訳ない気持ちになったのを覚えています。
だだそこまで裕福ではなかったので、絶対に県立高校には行かないといけない。だから勝負はせず、置きに行くつもりで商業高校を受験しました。

今となってはそれが正解でした。そこで簿記と出会ったのが私の転機だったと思います。

数字がきれいにつながり、パズルのように整っていく感覚。
国社数理英のどれとも違う勉強内容に「これ、面白いな」と素直に思いました。
そして、これを活かした仕事に就けたらいいな、という気持ちも、確かにありました。(←彼はきっと今、ここですよね)

税理士を明確に意識し始めた大学時代

ただ、私はその気持ちは高校卒業と同時に薄れていきます。
なんとなく地元の大学に進み、なんとなく毎日を過ごし、バイトをして、彼女を作って、遊んで……目的のない日々を繰り返していました。
もちろんその日々がこうやって40歳を過ぎてもお正月やお盆に会う友人を作ってくれたので後悔は全くありません。

税理士という夢が再燃したのは、周りが就職活動を意識し始めた頃です。
私は昔から、そして今もですが、人とのコミュニケーションが得意なタイプではありません。
大勢の中で大きな声で意見を言ったり、周りを蹴落として手柄を取ったりすることが、どうしても苦手でした。
そんな自分が「このまま一般企業に就職して、営業や管理職をやっていけるだろうか」そう考えたとき、答えは明確に「NO」でした。

だからこそ、自分はこれだ、と言える専門家にならなければならないこの分野なら誰にも負けない、という軸を持たないと生き残れない。
そう強く感じたのです。
幸い、税理士試験の入口は簿記。高校時代に得意だったので2年ほどブランクがあってもすぐに勘が取り戻せました。

もう一つ、あまり格好のいい話ではありませんが、経済的な理由もありました。

実は私は叔父が大阪で税理士をしており、たまに会うと「お金持ちなんだな」と子供ながらに感じていました。
話しぶり、身に着けているもの、乗っている車等々から滲み出ていました。

一方で、私の父は優しくていい人ではありましたが、仕事や人付き合い上手な人ではなく、そのくせ見栄っ張りで、家計は常に苦しかった家庭でした。
そんなある日、実家で父の若い頃のアルバムを見つけました。
そこに写っていた20代くらいの父の顔が、驚くほど当時の自分にそっくりだったのです。(親子だから当然ですが…)

その瞬間、強烈な恐怖を感じました。
このまま何もせず、なんとなく就職して、なんとなくサラリーマンを続けていたら、自分は父と同じ道を辿るのではないか。

何もできず、
金銭的にも苦しみ、
いつかできる自分の配偶者や子供にも同じ思いをさせてしまうのではないか。
そう思ったとき、「逃げ道を断ってでも、何かの専門家になるしかない」と腹を括りました。

本格的に試験勉強を始めたのは、大学4年生の12月でした。
卒業まで残り4か月というタイミングです。
日商簿記1級の勉強を始め、当時付き合っていた彼女にも、一方的に別れを告げました。

「勉強に集中したいから別れてほしい」

私の誕生日が12月7日、当時の彼女の誕生日が確か12月14日か15日だったと思います。両日は大学生カップルらしく一緒に楽しく過ごし、そのちょっと後に思い立って告げた記憶があるので、今思えば、なんと不器用で、なんと身勝手な話だったと思います。笑
でも、一度すべてをまっさらにして、勉強だけに集中したかった。できない理由や退路を断って挑戦したかった記憶があります。
周りからは「そこまでしなくてもいいじゃないか。彼女が居ても勉強はできるだろう」と言われましたが、自分にはそれしか選択肢がありませんでした。

大学卒業後と初就職してから

そこからは、地獄のような日々でした。
卒業旅行でも、ひたすらテキストを読む。友人たちが楽しそうにしている横で、勉強を続ける。
でも、そうしないと自分の気持ちを保てなかった。正直、人と会うのが本当に嫌だった時期です。劣等感から友人たちに会うのも嫌だった記憶があります。
今思えば、空気の読めない痛い奴だったと思います。そんな私を当時誘ってくれて、今でも受けて入れてくれる友人には感謝しかありません。


その後卒業して同級生たちは就職し、ボーナスで車を買い、恋人と旅行に行く。
一方私は勉強をしながらアルバイトをしていただけなので、月5万円ほどの収入。そのすべてが、専門学校代とテキスト代に消えていきました。遊びに回るお金はありませんでした。
友人の結婚式に呼ばれても3万円のご祝儀を準備するのが精いっぱい。スーツも安物でサイズも合っておらず茶化されたこともあります。カッコいい腕時計も、きれいな靴ももちろん持っていません。

しかもちょうどその頃、妹は荒れ、父は職を転々とし安定せず、家庭は精神的にも経済的にもボロボロでした。
頼れる場所は、どこにもありませんでした。心の拠り所は、専門学校の模擬試験でトップの成績を取ることだけ。
惨めで、苦しくて、今振り返ると胸が少し痛くなる20代前半の記憶です。

だから、なぜ税理士になりたかったのか。なぜ、あれほど頑張れたのか。あらためて問われたとしたら。
全然かっこよくもなければ、きれいな理由でもありません。

「このままじゃ終われない。今に見てろ。絶対に世の中のお前ら全員、見返してやるからな。」

本当に、それだけでした。(誰に強制されたわけでもない自分で選んだ道なのにとんだ被害妄想ですが…。)

働かず試験勉強に専念していた頃は、一日12時間勉強していました。
就職してから受験していた時も、始業前の早朝に職場で勉強してから仕事を始めていました。
もう本当にダメかもしれない、と思ったこともあります。もうやりたくない、逃げたい、と何度も考えました。
結果発表の日、自分の受験番号がなくて、職場でこっそり涙したこともあります。命を懸けているので成人しても負けると涙が出ていました。

それでも、最後に踏ん張って、合格までねじ込めた理由。
それはきっと、

ここでやめたら、これまで我慢してきた自分の人生すべてを否定することになる
そう思っていたからだと思います。

もしあの時、「もう無理だ」と諦めていたら。

安いスーツで肩身の狭い思いをしたことも、
遊ぶお金を我慢したことも、
孤独な時間も、
家族のことで悩んだ夜も、

すべてが「無駄だった」という結論になってしまう。それだけは、どうしても受け入れられませんでした。

簿記が楽しいこれを活かした仕事したい、頑張る世の中の社長を会計からサポートしたいなんて外向きの綺麗でカッコいい夢や情熱は正直、途中からよく分からなくなっていました。
ただ一つだけ、はっきりしていたのは、ここで逃げたら、二度と自分を信用できなくなるという感覚です。
だから、歯を食いしばって続けました。
本当に賢くなかったので、同じ問題集を30回解いて試験に向かっていました。まさに根性論で、不器用で、要領も悪かったですがこのスタイルを貫きました。
そして28歳の時、5回目の受験で5科目合格して税理士試験を終えました。一人暮らしをしていたマンションで一人、ガッツポーズをして一番先に父親に電話して喜びを伝えました。

改めて振り返ると

あの頃の原動力は、ポジティブでも前向きでもありません。

悔しさ。
劣等感。
恐怖。
意地。

でも、人が本気になる理由なんて、そんなもので十分だと思っています。
皆に公開できるようなカッコいい動機なんて中々持てない。
もし今、「自分は何者にもなれていない」と感じている人がいたら。

綺麗な目標がなくてもいい。立派な志がなくてもいい。

「自分はこのままじゃ終われない」その気持ちがあるなら、
それはもう、立派なスタートラインなのだと思ってください。

税理士になった今も、この根っこの部分は何も変わっていません。
原動力は劣等感でしたが、あの時に逃げなかった自分だけは、今でも少し誇りに思えます

大切な根っこの部分を再度思い出させてくれた、年始の素敵な出来事でした。

税理士 古谷佑一

2025年を振り返って

2025-12-31

皆様、おはようございます。愛媛県西予市宇和町の古谷佑一税理士事務所 税理士古谷佑一(ふるやゆういち)です。

2025年を振り返って

2025年の年初、私はひとつの言葉を掲げました。それが「創る」です。
何かを増やすことよりも、「まずは断ること・やらないことを決める」それを基本軸に、

  • 事務所づくり(スタッフが心地よく働けるように)

  • 自分づくり(自己研鑽・筋トレ・読書)

この二つを整えていこうと考えました。
では、結果はどうだったのか。

正直に振り返ってみたいと思います。

「辞める」ことで、時間が創られた

まず、いろいろなことを辞めました。辞めないと時間はできないので。

象徴的なのは受任する業務を制限したこと、所属している団体や会を辞めたこと、そして二次会にほとんど参加しなくなったことです。

今までやっていたのに今年から仕事を請けないとは何事か!とお叱りを受けたこともありました。
長年所属している団体にも言いづらかったですが、退団を申請しました。
飲み会も一次会で帰るので付き合いが悪くなったと思われているかもしれません。

ただ、その代わりに「自分の限られた時間を大切にする感覚」は、確実に身につきました。

中でも一番効果が大きかったのは、

夜、寝室でスマホを触らないようにしたことです。その効果として。

  • 無駄な時間が減る

  • 夜中のAmazon・楽天の衝動買いがなくなる

  • 朝、驚くほどスッと起きられる

これは想像以上でした。

「自分と向き合う」習慣ができた

毎朝、短い時間ですが、

  • 自分は何がしたいのか

  • ゴールはどこなのか

  • そのために、今日は何をすべきか

を考える時間を取るようになりました。

これは大げさな話ではなく、自分と向き合う癖がついたという感覚です。
筋トレも、繁忙期でも週2回は維持できました。
2026年は平常時期であれば週3~4回くらいには増やしたいと思っています。

本についても、常にカバンに入れて持ち歩き、隙間時間にSNSを触るのでは無く、読む習慣ができました。

一回が10~15分で小間切れに読むので一冊に時間がかかりますが、量は多くなくても「読む人」でいられた一年だったと思います。

税務の自己研鑽は、正直に言うと甘かった

一方で、反省点もあります。

それは税務に関する自己研鑽です。

税理士事務所の所長という仕事柄、

  • 経営者としての自分

  • プレイヤーとしての自分

この二役を同時に担わなければなりません。2025年はどうしても経営側に比重が寄ってしまい、プレイヤーとしての研鑽が不足していたと感じています。どちらか一方ではなく、「両立する難しさ」から逃げずに向き合うこと。これは来年の明確な課題です。

2026年のキーワードは「エゴイストであり、ナルシスト」

2026年は、
「エゴイストであり、ナルシストで在りたい」
そう考えています。ちょっと前のブログでブルーロックを見ての感想で書いた内容です。
この言葉の意味は、「自分勝手」ということではありません。

冬の風物詩、高校バスケから教えられたこと

我が家では年末になると、高校バスケ・ウインターカップ観戦が恒例行事になります。

長男・次男が大好きだからです。

2025年は、我が家の推しだった京都の東山高校は快進撃を見せ、決勝では昨年のウインターカップで敗北した宿敵の福大大濠高校と激突しました。
試合前のロッカールームで東山のキャプテン佐藤凪選手が「俺らチャレンジャーだから、下剋上だぞ!」と笑顔でチームを鼓舞する姿に鳥肌が立ちました。(高校3年生がこんなことを言えるのか?果たして自分は事務所のメンバーにこんな尖ったワードを言えるのか?)

ただ、結果は惜敗。本当に悔しい。しかし、高校生らしい感情むき出しのプレーと、高校生とは思えない異次元のテクニカルなプレーに、家族全員で大盛り上がりでした。

そしてもう一つの楽しみが試合後にYouTubeで流れる恒例の「ラストミーティング」という番組。

この大会で引退する3年生たちが最後の言葉を述べ、HCがお疲れ様を言う番組です。非常に胸に刺さります。

その中で準決勝で敗れた福岡第一高校の注目選手、双子の兄弟である宮本耀選手と宮本聡選手。
彼らが口にした言葉は、
「HCに託されていたのに、チームを勝たせることができなくてすみませんでした」。

また、東山高校の2年生エース、中村颯斗選手も、
「東山のエースは自分だと言われていたのに、いざというときに決めきれず、チームを勝たせることができなくてすみません」と語っていました。

両者とも「俺がやらないとチームは勝てないのに、しっかりできなくてごめん。俺のせいで負けてごめん。」と言っているのです。

なんとエゴイストで、なんとナルシストなんだろう

この言葉を聞いたとき、私は強く心を打たれました。
一歩間違えれば、なんと自惚れた自意識過剰な言葉だとも捉えられかねません。
「チームが」「みんなが」ではなく、「自分がエースだった」「自分が託されていた」その責任を、誰のせいにもせず、真正面から引き受ける姿。
これこそが、私の考える「エゴイスト」であり「ナルシスト」です。自分を主語にして、自分の役割と責任を全うしようとする姿勢。強く、そして美しいと思いました。

税理士として、経営者として

2026年は、

  • 自分は何者なのか

  • 何を期待されているのか

  • その役割を果たせているのか

これを自分に問い続ける一年にしたいと思います。
そしてエゴイストであり、ナルシストで在り続ける。そのための鍛錬も怠らない。
それは、自分の役割から逃げないこと期待から目を逸らさないこと
徹底的に自分を愛して、大切にしていきたいと思います。

本年も、多くのご縁と学びに感謝しつつ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

古谷佑一税理士事務所

税理士 古谷佑一

移動すること、環境を変えること

2025-11-30

おはようございます。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。

中心へ行くこと

先日、個人的にとてもお世話になっている師から、「拠点を南予から東京に移す」という話を聞きました。
正直、とてもさみしい。でも同時に、心から応援したい気持ちにもなりました。私よりも年下の方なので。

どの業界にも言えることですが、情報・施設・設備などのあらゆる「中心」はやっぱり東京にある。
我々税理士業界も同じで、愛媛の中心は松山、日本の中心は東京。
どの業界でも南予で日本のトップを目指すのは、どうしたってディスアドバンテージがある。
これは事実だと思います。

昨年、息子のバスケ仲間が「もっと強くなりたい」と松山へ移った話も書きました。
本気で上を目指すなら、環境を変えるという選択肢を取るしかない。その象徴のように感じます。

親として、私自身も子どもたちにより良い環境を…と思い、習い事やスポーツの情報を集めますが、南予だけではどうしても完結しません。(これを書いていて思ったのは我々税理士もそう思われているかもしれないですね)
YouTubeやオンラインがあっても、「生」で触れる温度感とはまったく違う。
やっぱりリアルな場に身を置くことで受け取れるものがあるんですよね。

「移動する人はうまくいく」に共感した理由

先日、仲間内の読書会で紹介された
『移動する人はうまくいく』という本を読んだのですが、これが完全に今の自分に刺さりました。

本の主張はシンプルで、

自分を変えたいなら、環境を変えることがいちばん効く。
想いや行動を変えようとしても、同じ環境では難しい。
だからこそ、先に移動して環境を変えれば、強制的にキャラ変が起きる。

というもの。
「高校デビュー」「大学デビュー」という言葉があるように、自分を知らない人の中に飛び込むと、なりたい自分を演じられる。
その環境にいると、やがてそれが「本当の自分」になっていく。

とても腹落ちしました。

著者は「引っ越し」を強くすすめていましたが、
私の場合は、ビジネスも生活も愛媛県西予市にどっしり根を張っているので正直難易度が高め。
(これもその気になれば不可能ではないのですが、しない理由は後述します)

とはいえ、移動することはできる。
日常から離れることで、違う思考が生まれる。
見たことのないものを見て、会ったことのない人に会える。
普段の自分とは違う「なりたい自分」を試すこともできる。

これは誰にでもできる「プチ環境移動」だと思います。

「南予だからできない」の考えは捨てよう

例えば南予に住んでいたって、

松山で見たいミュージカルがあるなら行けばいい。
東京に欲しい服があるなら買いに行けばいい。
生のレブロン・ジェームズを見たいならロサンゼルスに行けばいい。

「愛媛だし…」「南予だし…」「西予だしどうせ無理」

そんな発想は、もう終わりでいい。
だって飛行機を使えば南予からだって3時間後には羽田、4時間後には都内の目的地に居ることが可能です。

私は「置かれた場所で咲く」難しさにトライしたいと思っています。
「ここに拠点を置いている」という選択肢を正解にするためには、自分から動き続けることが必要なんです。

月に一度は飛行機に乗ると決めた理由

だから僕は、読書会があった先々月から

「月に一度は飛行機に乗って、どこかへ移動する」

と決めました。10月は東京、11月は東京と大阪京都、12月もまた東京(行きたい情報だけで決めたので東京だらけですが、来年以降はもう少しバランスよく動きたい。笑)

ただ移動する。それだけで世界の見え方が変わる。
環境が変わると、考え方が変わる。
考え方が変わると、生き方が変わる。

子どもたちにも、この感覚はぜひ引き継いでほしいと思います。
移動する姿を子供たちに見せて、「必要な場合にはどこへだって飛行機に乗って情報を取りに行く」気軽さを伝えたいです。

自分の人生は、自分の足で広げればいい。
住む場所が可能性を決める時代じゃない。
移動する人こそ、世界をつかみに行ける。

そんなメッセージを、これからも大切にしていきます。

税理士 古谷佑一

漫画「ブルーロック」を読んでみて

2025-11-16

皆さん、おはようございます。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。
皆さんは普段漫画って読みますか?
私はCAFEで一人読書をする時間が割と好きなのですが、あまり漫画って手に取ることが無いです。
ひょんなことから出会ったブルーロックというサッカー漫画に衝撃を受けました。

ブルーロックの概要

『ブルーロック』は、「世界一のエゴイストFW(ストライカー)を日本から生み出す」という、前代未聞のプロジェクトを舞台にしたサッカー漫画です。
クセ者ぞろいの300人の高校生FWたちが、互いに蹴落とし合いながら、日本代表を変えるための「究極のストライカー」になろうと戦います。
冷静に考えると結構ヤバめの実験施設のようにも見えます。笑

特徴的なのは、従来のスポーツ漫画のような「友情・努力・チームワーク」ではなく、徹底的に「個の力」「エゴ」「自分が点を取る」という価値観が中心に置かれている点。

仲間は「協力して勝つ相手」<「蹴落とすべきライバル」
同じチーム内でボールを奪い合って仲間のチャンスを奪い自分がゴールを決める、なんて衝撃的なプレーもあります。

この緊張感が、物語全体にビリビリと走るのがブルーロックの魅力です。

単なるサッカー漫画ではなく、「夢の実現の哲学書」

ブルーロックを読んでいて一番刺さったのが、序盤で出てきた
「エゴイストでなければ世界では生き残れない」
というメッセージです。

たとえば作中では、
「味方にアシストして1-0で勝つより、俺がハットトリック決めて3-4で負ける方が気持ちいい」
といった価値観が普通に出てきます。

一般的なスポーツ漫画とは真逆。
日本の部活文化とも真逆。

でも、だからこそ胸を殴られるようなインパクトがあります。
「自分がどうしたいか?」
「自分はどんなプレーで輝きたいのか?」
「自分が世界に勝負できる武器は何なのか?」

結局、これを突き詰めないと本物のトップには到達しない。
夢を叶えるには綺麗事じゃなく、自分の欲望・野心・エゴを受け入れて磨き抜くことが不可欠なんだと、ブルーロックは教えてくれます。

エゴイストはワガママではない。自分の「光」に忠実であること

「エゴイスト」という言葉は誤解されがちです。どちらかというと悪いイメージの方が強いですよね。
でも作中で描かれているエゴイストは、ワガママでチームを乱す人間のことではありません。(数名そんなキャラもいましたけど。笑)

意味合いとしては、チームワークを壊すエゴイストはNG。ただし、チームの空気に合わせて「本来の自分のプレー」を殺すのはもっとNG
この考え方、僕は仕事にもそのまま通じると思っています。

税理士事務所に就職しているのだから
「税務・会計をやるのが当たり前」
…ではない。

お客様のためになるなら、税務会計の枠にこだわる必要はない。
むしろ、スタッフ一人ひとりが持っている「光る(惹かる)分野」を伸ばした方が、もっと価値を届けられる。

「みんな仲良く同じ方向に」ではなくて、
「それぞれが自分の得意を最大化するチーム」の方が強い。
作中でもU-20日本代表を破った際には、ブルーロック11傑はそれぞれの得意とする武器を最大化するために協力するというよりは、お互いを食い合って自分が活きるように仕向けた感じでした。

なので、うちのスタッフにもエゴイストでいてほしいし、ナルシストでいてほしい。

「自分はこれが得意なんです」
「私はこれがやりたいんです」
と胸を張って言える人であってほしい。

そして僕自身は、その「光(惹かり)」を正確に見つけてあげられる存在でいたいと思っています。

漫画はただの娯楽じゃない

漫画って、時々とんでもない「人生のヒント」が落ちてるんですよね。
今はYouTubeやネットフリックスなどが主流ですが、我々平成が青春だった世代は漫画で支えられたことも多いでしょう。
最近では、ブルーロックはまさにその代表。
読んでいない方は、ぜひ一度手に取ってみてください。(余談ですが…気持ちがエッチな漫画に流れそうになることもありますが、そこは強い心で耐えましょう。笑)

中二病ですが、個人的にU-20日本代表戦の凪誠士郎の「はじめまして日本…、俺が凪誠士郎だ」といってトリッキーなシュートを決めるシーンはドハマりしてYouTubeを何度も見てしまいました。
うーん、エゴイストでナルシスト👍

税理士 古谷佑一

美しい決算書とは何か

2025-10-21

皆様こんにちは。愛媛県西予市宇和町卯之町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。

「数字の奥に、美しさを。」

これは私たちの事務所の理念です。

では、そもそも「美しい決算書」とは何でしょうか。
私は「形式的な美しさ」「精神的な美しさ」そして「本質的な美しさ」の三本柱で数字に奥の美しさを求めています。

今回は、「形式的な美しさ」つまり「適時・適正であり、嘘偽りがなく、無駄のない、真実を示す決算書」について考えてみたいと思います。

形式的に美しい決算書とは

形式的に美しい決算書とは、要するに見た目が美しいということ。
具体的には、

・各科目の数字の裏付けが取れている。数字が証憑と突合が出来ていて誤りがない。
・役員貸付金や役員借入金、仮払金、仮受金といった不明瞭な科目がなく、単純明快である。
・家事費などの混入がなく、利益や経費が適正に表現されている。
・黒字である。

そんな決算書です。

整った数字は、「経営の姿勢」を映します。その会社がどんな一年を過ごし、どんな判断を積み重ねてきたのか。
決算書はその「物語」を映す鏡のようなものです。

一方、形式的に美しくない決算書とは

一方で、「形式的に美しくない決算書」も存在します。

そこには共通点があります。

・現金出納帳がつけられていないので現金残高が過多
・役員貸付金や役員借入金、仮払金、仮受金といった不明瞭な科目が存在しており、金額も大きい。
・経費の内容が曖昧で、領収書の整理が追いついていない
・残高が合っていない
・事実が捻じ曲げられて赤字になっている(無理矢理赤字にしている)

中でも一番「美しくない」のは、決算上「役員貸付金」という科目が出てくることです。

たとえば、現金出納帳をつけていないと実際には会社のお金を私的に使っていないにもかかわらず、帳簿上は「社長が会社からお金を借りた」ことになってしまう。

でも真実が分からないのでこれしか経理方法が無いのです。我々もずっと社長の横についてお金の使い道を見ているわけでは無いので。何らかの領収書が無いと処理ができません。
そしてこれは金融機関がかなり嫌います。
もちろん、会社のお金を社長が横領している事実もそうなのですが、何故役員貸付金が増えているのかわからない、という管理のずさんさが嫌われます。

金融機関の評価が下がってしまうと、いざ資金が必要だ!というタイミングで融資が出ず事業に支障が出てしまうので非常に厄介です。

美しさを貫くということ

だからこそ私たちは、「美しい決算書」を貫こうと尽力しています。

それは単なる見た目の話ではなく、真実を映すための覚悟だと思っています。

実はこれがとても難しい。
お客様はほぼほぼの方が忙しい。それでも経理の方が居ればキレイにできるのですが、社長しか内容が分からないケースだと1月前の預金の入出金ですら事実を把握するのが難しくなります。
そのためにどのような工夫をするのか?どうすれば不明金が発生しないのか?を日々研究しています。
このエクセルを使えばいいかな?これに手書きしてもらえないかな?この箱に入れてもらえるようにしてもらってはどうか?
事務所の全体mtgでも毎月話題に上がります。それくらい我々もずっと悩んでいるポイントなのです。

「現金出納帳なんてめんどくさい」「お金を払ってるんだから税理士さんで良いようにしておいてよ」と思われるかもしれませんが、我々はあくまでも事実に沿って処理するだけで、真実を作ることはできません。

適時に、適正に、そして誠実に。
日々の取引を丁寧に記録し、数字に嘘をつかない。
そうして作られた決算書は、社長自身の判断を支える強い味方になります。

美しい決算書は、未来を描くための地図ですよ。
そこが整えば、会社もまた、整っていく。
私たちはその「整う瞬間」に、いつも深い喜びを感じています。
職人気質なので、形式的に美しい決算書ができると、私はめっちゃ悦に入ります。笑(税理士あるあるだと思いますが)
事務所のスタッフに聞いても、シンプルで美しい決算書がきちんとできた瞬間が一番達成感がある、というくらい。

面倒なことや細かい事を言ったり聞いたりすることがあると思いますが、それは我々の覚悟の現れ。
是非お付き合いいただき、美しい決算書を作っていきませんか?

税理士 古谷佑一

必要なものと、その価格帯について 〜「高い・安い」ではなく、「合っているかどうか」〜

2025-10-13

おはようございます。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。

あなたの商品やサービスは、“高い”と感じられているでしょうか?それとも“安い”と評価されているでしょうか?

ここ数年、人口減少や人件費・物価の高騰により、経営のトレンドは「薄利多売」から「厚利薄売」へと確実に移りつつあります。

「良いものだから高い」これは一つの真理です。プライドをもって商品やサービスを提供していれば、安く見られたくないのは当然です。
特に田舎では人口減少が著しいので薄利多売が成り立たないので、「安易な値下げは良くないですよ」とアドバイスさせていただくこともしばしば。
けれども、あらゆるものをその理屈に当てはめてしまうと、どこかで無理が生じてしまいます。

実は、当事務所のサービスにも同じことが言えます。

「正しさ」を押し付けないということ

私は、会計を経営に生かすことこそが、経営者としての理想の姿だと考えています。
そのようなサービスを提供すること事務所の経営理念にも入れています。
数字の意味を理解し、会計を通して未来を描ける経営は、確実に強い。
黒字化している経営者さんはほとんどの方が数字に強いです。

しかしそれを実現しようとすれば、我々としても多くの時間と手間がかかります。
正直言えば「よくわからないから古谷さんが正しいと思うようにやっておいて。税務署が来ても文句言われないようにしてもらっていれば、うちは問題ないから」、と言ってくださる顧問先様に対する利益率が一番高いです。
ご面談の回数は減り、資料の枚数や、説明の詳細度も下がりますので。

ただ、私の理想は「会計を経営に生かす経営者様のサポートを一人でも多くしていくこと」。たとえ利益率が下がったとしてもこれをやりたいのです。
それが回りまわって、結果として黒字化に繋がり、長いお付き合いとなり、当事務所の安定にもつながるので。
それをサポートさせていただく、とすると利益率が下がるとは言え、赤字では続かないのでどうしても税理士費用も上がってしまうのです。
ただ、これを「これが正しいから」「私が実現したいから」と押し付けてしまえば、独りよがりのサービスになってしまいます。

価値観やお金のかけ方は人それぞれであり、経営者の中には「会計に一番の重きを置かない」方もいらっしゃる。

わかっていただくようにご説明はしますが、その上で違いを認めることこそ、健全な関係の始まりだと感じています。

勤務税理士時代に教わった忘れられない言葉

私がまだ若手で勤務税理士だった頃、勤めていた事務所の所長先生にこう言われました。

「ハンバーグが食べたいお客さんに、うちのステーキは一級品なので高いですよって押し付けてはいけない。」

当時はあまりお客様への顧問料とか、事務所経営なんて考えてなかったので、「まぁ言われてみればそうだよね」くらいにしか考えていませんでしたが、今となってはよくわかります。
確かに、ステーキは一級品かもしれない。
しかし、お客様が求めているのは「安価でおいしいハンバーグ」であって、「高級ステーキ」ではないのです。

提供者の「正しさ」や「こだわり」が、お客様の本当の望みを見えなくしてしまうことがあるように感じています。
「良いものを作っている」という誇りは大切。どの経営者様も絶対にこれだけは持っておかないといけない。
でも、それを押し付ける瞬間に、関係は見えないところで悪化していく。

経費削減とサービス内容見直しの現場で

最近は、物価上昇や人件費高騰の影響で、経費削減を求める経営者の声をよく耳にします。

ですが当事務所は「値下げ」はしません
お客様と同じ環境でビジネスをしており、うちだって取り扱う物価は上がっているし、スタッフの給与を上げていかないといけない。

けれども、「サービス内容を見直して、業務量を調整することで料金を下げる」この相談には柔軟に応じるように仕組みを変えています。

なぜなら、「価格を下げる」ことと「価値を下げる」ことは、必ずしも同じではないからです。
お客様が本当に必要としている範囲を見極めれば、無駄を削りながらも満足度を維持できるケースは多々あります。

逆に、顧問先様の中には、自社の商品に自信を持ち、高価格帯を維持されている方もおられます。
その「価格の根拠」と「提供価値」がしっかりしていれば、それは正解です。
ただ、そこで気をつけたいのは、その価値を理解できない人を卑下したり、強引に押し付けたりすることは絶対にNG。
高価格を選ぶ自由もあれば、身の丈に合ったサービスを選ぶ自由もあると思います。
そこに美しさがあるようにも感じます。

 

「価格」とは、選択の問題

高い・安いではなく、「合っているかどうか」。
それが、価格の本質だと思います。

一番嫌いなのは、「高価格帯のサービスを望みながら、値下げを要求する」こと。
うちの事務所にもHPを見て、たまにそういった類の問い合わせがありますが、一切お断りしています。
ご予算の範囲内で提供できるサービスをこちらからご提案させていただいております。(案外これでまとまることも多いです)

価格と内容は表裏一体。「自分に本当に必要なものは何か」「何に価値を感じるのか」
その見極めこそが、経営が継続できるか?のキーポイントである、と考えています。

2025年のキーワードは「NO」

私自身、今年は「NO」という言葉を大切にしています。
「断る勇気・辞める勇気・やらない勇気」。

流されず、無理に合わせず、自分を大切にして選ぶこと。
それは、販売者としても購入者としても同じです。

取引とは「お互いのYES」と「お互いのNO」が交わるところに、信頼が生まれるもの。
迎合でも妥協でもなく、心地よい距離感の中で成り立つ関係こそが継続できると思っています。

価格とは、唯一の正解があるものではなく、選択の問題です。
だからこそ、自分にとって「必要なもの」を選び、その対価を受け入れることが大切。
それが、長く続く信頼関係と、健全な経営の基礎となるものだと思っています。

皆さんの会社にとって、「本当に必要なもの」は何でしょうか?

今年に入ってから、経営が苦しい顧問先様も増えてきました。
多くは試算表を見ないので、経費が過多であること。

「売上や利益率は下がっているのに、かかる経費は変わってない、むしろ増加している」状態がほとんど。
無駄な保険契約やサブスク、リース、高金利の借入等、不要なモノやコトもずっと継続していませんか?

今の時代こそ、試算表をしっかりと眺めて、自社に本当に必要なものを選択していく必要があると思います。
そしてそれに対して「NOと言う勇気」。
NOは自分を大切にする言葉。自分にとって一番大切なことに時間やお金を使いたいですよね。

一緒に試算表を眺めて経費削減してみませんか?

税理士 古谷佑一

借入金をすることについて

2025-09-14

皆様こんにちは、愛媛県西予市宇和町卯之町の税理士古谷佑一(ふるやゆういち)です。

今回は事業をしていく上で避けて通れない、借入金についてまとめてみました。

「借入金」と聞くと、どうしてもマイナスのイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。できることなら借金はしない方がいい、借金は経営のリスクだ、と考えるのは自然なことです。もちろん、私も借入金は少ないに越したことはないとおもっています。しかし、私は過度に避けるとそれは逆に良くないと考えています。むしろ、正しく理解し、計画的に活用することで、経営を力強く後押しする手段になるからです。

借入は「時間を買う」こと

ビジネスにおける借入は、単にお金を調達する行為ではなく「金利相当額で時間を買っている」と捉えることができます。

例えば、

  • 「お金が貯まってから設備を買おう」

  • 「資金ができてから新事業を始めよう」

と考えていると、どうしても数年単位で時間がかかってしまいます。

一方、借入を利用すれば、必要な資金が一気に手に入り、欲しかった設備投資や新規事業にすぐに踏み出すことができます。確かに返済には金利がかかりますが、それ以上に利益を生み出せるのであれば十分に意味がある投資です。つまり、借入は未来の成長を前倒しで実現させるための「戦略的な道具」ともいえます。

借入は「安心を買う」ことにもなる

借入は成長投資だけでなく、運転資金の補填としても有効です。

「もし資金繰りが厳しくなったら…」という不安を抱えながら日々を過ごすより、あらかじめ借入枠を確保しておき、安心して事業運営に集中できる方が健全だと私は考えます。

資金繰りに余裕があると、経営判断も冷静に下せます。逆に、資金の不安を抱えていると、どうしても消極的になったり、必要な投資や行動をためらってしまいがちです。借入は単なるお金の補充ではなく、経営者の心の安定にもつながるのです。
実は私も開業当初はもっとこれを活用すればよかった時期がありました。事業資金が少なかったので、通帳や帳簿とにらめっこして入金と出金のタイミングを確認して足りなくならないか毎日悩んでいました。会計を眺めるのは大切なのですが、さすがに毎日通帳を眺めても売り上げは増えません。だったらいっそのことまとまったお金を借りてその通帳を眺める時間を自己研鑽や経営のアイデア創出に充てるべきだったと思います。

金融機関との付き合い方が大切

ただ借入を上手に活用するためには、金融機関との関係づくりが欠かせません。
急に、「今週末お金が足りないから300万円明日までに貸して欲しい」なんて言っても、間に合わないどころか相手にしていただけるかどうかも怪しいです。

定期的に試算表を提出し、経営状況をオープンに伝えることで、必要な時にスムーズに融資を受けられる体制を整えることができます。

当事務所の顧問先様でも定期的に金融機関へ試算表を持って行って、社長自身の口で財政状態や経営成績を金融機関に説明して信頼を得ている方もいます。
そうすると、金融機関側も貸したお金がどのように運用されているかを把握でき、安心してまた次の融資を実行できます。

その結果、定期的にお借入れを行うので借入金残高が大きく見える場合もありますが、急に資金繰りに窮したり、大事なビジネスチャンスを逃すようなことはありません。これはまさに「借入と上手に付き合っている」姿といえます。

借入金=悪ではない

借入は決して「悪」ではありません。

借入金=だめなこと、と決めつけてしまうのではなく、いかに上手に使いこなすかが重要です。

  • 成長のために時間を買う手段

  • 安心して事業に専念するための保険

  • 金融機関との信頼関係を築くツール

借入を正しく理解し、上手に活用していくことで、経営の幅は大きく広がります。

そして、その判断が未来の事業を左右するといっても過言ではないです。

借入したいけど、ちょっと抵抗があるな~、と言う方お気軽にご相談ください。
(もちろん事業性に限りますよ。カードローンとか消費者金融で調達しましょう、とは言いません!)

税理士 古谷佑一

小規模企業共済のメリットと加入要件について

2025-09-06

こんにちは。愛媛県西予市宇和町卯之町の税理士古谷佑一(ふるやゆういち)です。
今回は、経営者や個人事業主の方にとって非常に有益な制度 「小規模企業共済」 について、税メリット加入要件を詳しく解説します。

小規模企業共済とは

小規模企業共済は、経営者や個人事業主の「退職金制度」として活用できる国の制度です。
毎月一定額を積み立て、事業を廃業したり退職したときに共済金を受け取る仕組みです。
最大の魅力は 「節税効果」 にあります。

小規模企業共済の大きな税メリット

(1) 掛金が「全額所得控除」

  • 毎月の掛金(1,000円〜7万円)は 全額が所得控除 になります。

  • たとえば月額7万円(年額84万円)を拠出すると、その84万円全額が所得から差し引かれるため、課税所得を大幅に圧縮できます。

  • 仮に所得税率20%、住民税率10%の方(年収700万円〜900万円)なら、年間約25万円の節税効果が期待できます。

(2) 共済金の受取時も優遇税制

  • 受け取るときは、一括受取なら 退職所得扱い、分割受取なら 公的年金控除の対象になります。

  • 掛金支払時と受取時の二重で税制優遇されるため、将来の備えと節税対策を同時に実現できます。

(3) 事業承継・廃業時にも安心

  • 廃業時には共済金を退職金のように受け取れるため、将来の資金確保策としても有効です。

加入要件 〜誰でも加入できるわけではない〜

ここが非常に重要です。
小規模企業共済は「会社役員なら誰でも加入できる」と誤解されがちですが、加入には厳密な要件があります。

【加入できる人】

  • 建設業、製造業、運輸業、サービス業(宿泊業・娯楽業に限る)、不動産業、農業などを営む場合は、常時使用する従業員の数が20人以下の個人事業主または会社等の役員
  • 商業(卸売業・小売業)、サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)を営む場合は、常時使用する従業員の数が5人以下の個人事業主または会社等の役員
  • 事業に従事する組合員の数が20人以下の企業組合の役員、常時使用する従業員の数が20人以下の協業組合の役員
  • 常時使用する従業員の数が20人以下であって、農業の経営を主として行っている農事組合法人の役員
  • 常時使用する従業員の数が5人以下の弁護士法人、税理士法人等の士業法人の社員
  • 一定の共同経営者(個人事業主1人につき2人まで)

【加入できない人・注意が必要な人】

  • 他社に常時勤務するサラリーマンで、副業法人の役員になっている人

  • みなし役員(登記がなくても実質的に経営に関与している場合)

  • 使用人兼務役員(役員でありながら従業員としての立場もある場合)

  • 常時使用する従業員が21人以上の法人や個人事業主

ポイント

加入可否は 「常時勤務」「主たる収入源」「役員登記」 など複数の要素で判断されます。
「役員だから当然加入できる」と思い込むのは危険です。

よくある加入トラブル例

ケース1

サラリーマンとして別会社でフルタイム勤務しながら、副業で立ち上げた会社の役員になったので加入したい。
→ この場合は 加入できない ケースが多いです。

ケース2

相談役や顧問など実質的に経営に携わる立場であるが、役員登記をしていない「みなし役員」なので加入したい。
→ 税務上は役員とみなされるが、共済では 加入資格なし

ケース3

法人の使用人兼務役員(役員と従業員の兼務)として加入したい。
→ 主たる立場が従業員と判断されれば、加入できない可能性があります。

まとめ 〜加入要件は要注意!〜

小規模企業共済は、税制面で非常に大きなメリットがある制度です。
しかし、加入要件は意外と複雑で、「役員なら誰でもOK」というわけではありません。
加入を検討する際は、

  • 自分が要件を満たすか

  • 掛金をいくらに設定するか

  • 将来の受け取り方をどうするか

これらをしっかりと確認することが大切です
当事務所では、お客様ごとに最適な加入判断や節税効果のシミュレーションを行っています。
「加入できるかどうか不安」「いくら掛けるべきか知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください(^^)/

税理士 古谷佑一

「目的を持たないことも大切?──“無駄”がもたらす本当の価値」

2025-08-30

こんにちは。愛媛県西予市宇和町の税理士古谷佑一(ふるやゆういち)です。

8月の末にお休みをいただいて旅行に行ってきました✨
日常や旅の楽しみ方について私なりに気が付いたことを書きたいと思います。

目的を持つことは素晴らしい

私たちは、日々「目的を持って行動すること」が重要だと考えています。
目的を持つからこそ、行動に意味が生まれ、努力が積み重なり、成果につながる。
これは誰もが経験的に理解していることでしょう。

たとえば、勉強や練習であれば、

  • 今日の目標を決めて

  • そのための計画を立てて

  • 終了後には振り返りを行い

  • 次回へつなげる

こうしたプロセスを繰り返すことで、少しずつでも確実に成長していくことができます。
うちの息子達ですらバスケノートを書いて、自分で振り返りながら昨日の自分よりも上手な自分を目指して頑張っています。

そして特に経営者の方々は、この「目的志向」を常に意識しているはずです。
人生におけるオンとオフの境界線が曖昧で、日常のすべてが学びや気づきの場になるそんな感覚をお持ちの方も多いとYouTubeや雑誌で見たことがあります。

たとえば、

  • 釣りの時には「どうすればもっと効率よく釣れるか」と戦略を考え、分析する

  • レストランではメニューの構成や接客の質、店内の導線設計などを自然と観察する、料理を見て原価率や粗利率を分析する

  • 映画を観れば、登場人物の心理やストーリー展開から、マーケティングや経営戦略のヒントを得ようとする

こうした視点は、確かに成長を促す大きな力になります。
私も何となくそんな目線で見ていることもあるなと感じていました。

それでも「目的を持たない」時間が必要だと気づいた

しかし最近、私はこう思うようになりました。
「たまには、目的を手放すことも大切ではないか」

きっかけは、先日家族で出かけた 東京ディズニーランド・ディズニーシー への旅行でした。
今回は子どもたちに夢の時間を楽しんでもらうことが一番の目的でしたが、私自身にとっては「何も考えない時間を過ごす」ことをテーマに決めたのです。

TDRはよくビジネスの参考にされていると思います。

たとえば、

  • キャストの接客姿勢はどうか

  • アトラクションの回転効率はどう設計されているか

  • 施設全体のオペレーションにどんな工夫があるか

こうしたことに注目し、経営コンサルタントの方がTDRのすばらしさを語っているの聞いたことがあります。
けれど今回は、最初から 「一切そういう目で見ない」 と決めたのです。
ビジネスのことも、効率のことも、仕事への応用も考えない。
ただ、子どもたちと一緒に遊び、今この瞬間を楽しむことだけに集中することに決めて臨みました。

「無駄」を楽しむ贅沢

この2日間、子供たちの笑顔や喜ぶ姿を見ることだけに集中しました。
おっさんの私がアトラクションで大はしゃぎし、可愛いキャラクターと写真を撮り、ボディメイクも忘れてポップコーンやフライドチキンやポテトを頬張り、夜遅くまで歩き疲れてホテルでぐっすり眠る。

まさに「何も生産しない時間」「ただ楽しむためだけの時間」を堪能してみました。むしろ食生活が乱れ、仕事もせず、やたら高い商品も買う羽目になったので効率や成長、目的から考えると0どころかマイナスだったと思います。
これが、想像以上に贅沢で、心を満たす体験でした。

  • 無計画に歩き回り体力を消耗することすら心地よい

  • 時間とお金の無駄を楽しむことに価値がある(もちろん限度はありますよ。笑)

  • 疲れてボーっとする余白を堪能することで心が整う

気づけば、旅行から帰った後、体はヘトヘトでしがた頭の中がすっきりと整理されていました。

目的を「持たない勇気」がもたらすリセット効果

ビジネスの世界では、目的を設定し、効率的に行動することが求められます。
しかし、その姿勢が常に続くと、頭の中は休む暇がなくなり、余裕を失ってしまうこともあります。

そんなときこそ必要なのが、このような「あえて目的を持たない時間」なのかなと思いました。

  • 成長や効率から一歩離れてみる

  • 成果や結果を意識しない時間を確保する

  • 「何もしない」「考えない」ことを、意識的に選択する

こうした時間は、心と頭のバランスを整え、次の挑戦へのエネルギーを蓄える効果があるのでは?と感じています。

目的を外すことで見える景色

「目的を持つこと」は、間違いなく大切です。(←これは絶対に。目的が無いと絶対に成長しません)
しかし、目的を一旦外すことでしか見えない景色があることも事実です。

今回の旅行を通じて私が得た学びは、

  • 無駄な時間は、決して無駄ではない

  • 「何もしない」時間が、頭のリフレッシュになる

  • こざかしい目的を外すことで、今この瞬間の幸福に気づける

ということでした。

これからも私は、目的を持った行動を大切にしながらも、
ときには「何も考えない」贅沢が取れるようにタイムマネジメントしたいとおもっています。
その方が、結果的に仕事も人生も豊かになるんじゃないかなと感じた東京旅行でした✨

税理士 古谷佑一

事務所満足度アンケートのお礼と分析について

2025-08-23

こんにちは。

古谷佑一税理士事務所の古谷佑一です。

当事務所の満足度アンケートを実施いたしました。

当事務所は、おかげさまで2025年に開業10周年を迎えました。
日頃ご支援くださっている皆さまへ、心から感謝申し上げます。

10周年という節目にあたり、改めてお客様の声に耳を傾け、今後のサービス向上につなげていくため、先日「事務所満足度アンケート」をLINEやメールにてお送りさせていただきました。

対象は、法人のお客様および顧問契約を結んでいる個人事業主様(※年一の決算のみをご依頼いただいている方は対象外)です。
お忙しい中、多数のご回答をいただき、本当にありがとうございます。
現在、内容を確認しながら、順次個別に返信をさせていただいております。

なぜアンケートを実施したのか

税理士事務所という業種の特性上、ご契約いただくと、その後は毎月・毎年と一定のリズムでお付き合いが続くケースがほとんどです。
税制は頻繁に改正されますが、サービス提供の「型」は大きく変わらず、どうしても見えにくいサービスになりがちです。
また、税務調査などの特別な機会がない限り、その「価値」が実感されにくいという側面もあります。

それでも、私たちはその“見えにくいサービス”の中に、安心・信頼・想いへの寄り添いを詰め込んでいるつもりです。
とはいえ、それに甘んじていては、時代に取り残されてしまいます。

お客様の満足をあたりまえと思わず、常に付加価値を考え続ける。
その姿勢を忘れないためにも、今回のアンケートは私自身にとっても、そしてスタッフにとっても非常に意味のあるものとなりました。

本音をお聞かせいただき、ありがとうございます

お客様の立場では、「実はこうしてほしい」「ここが少し気になっている」と思っていても、なかなか面と向かっては言いづらいこともあると思います。
特に料金や業務改善に関するような内容であれば、なおさらです。

そして、そうした不満が心に積もったまま、ある日ふとしたきっかけで「税理士の切り替え」に至る。
実際に、当事務所にご相談に来られる新しいお客様から、そのような背景をお聞きすることも少なくありません。

だからこそ、当事務所は同じ轍を踏まないようにしたい。
その想いから、今回のアンケートを実施しました。

頂いたご意見とこれからの取り組み

現時点での回答率は50%ほどですが、すでに多くの温かいお言葉を頂いております。(未回答の方はご協力いただけると非常に助かります)
中には、耳の痛いご意見もありました。しかし、それもまた期待の裏返しであり、ありがたいご指摘です。

こうした声を真摯に受け止め、しっかりと咀嚼し、事務所内で共有していきます。
そして、いただいたご意見をベースに、今後の改善・改革につなげてまいります。

具体的な改善方針については、追ってご報告させていただく予定です。

最後に

10周年は一つの通過点に過ぎません。
これからの10年、そしてその先も、お客様に「この事務所に任せてよかった」と感じていただけるよう、日々精進してまいります。

引き続き、古谷佑一税理士事務所をどうぞよろしくお願いいたします。

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