おはようございます
愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。
働きやすい職場ってどんな職場でしょう?
我々経営者にとってこの構築って永遠の課題だと思います。
南予地方のどの会社様でも出てくる問題が「採用ができないことによる人財不足」。
人さえいればもっと売上が増やせるのになーとつぶやくお客様もおられます。
そうなると、少なくとも今いてくださっているスタッフさんを育成して優秀な人材に育て上げる、そして是非離職率0を目指したいところですよね。
スタッフさんが辞めない、働きたい働きやすい職場ってどんな職場なんでしょう?
ハーズバーグの動機付け衛生理論とかで考えると…
衛生要因である、生計が成り立つ以上給与があることや、休みがしっかり取れること、といった労働条件的な部分。
動機付け要因である、仕事の達成感、責任範囲の拡大、能力向上や自己成長、チャレンジングな仕事といった楽しめる部分。
この両輪が満たされていればきっとスタッフは働きやすい、楽しい、と感じて退職の選択肢を考えないのではないかなと思います。
難しいのがこの動機づけ要因理論。文字面だけをとらえて、急に役職を着けたりチャレンジングな仕事を依頼してもスタッフとしては単に負担だけ増えてしんどいだけ。自信も無いし怖い気持ち、嫌な気持ちになるだけです。
新しい仕事や難易度が高い仕事を楽しいと思えるのは我々経営者だけであって、普通のスタッフは昨日と変わらない今日、先週と変わらない今週、去年と変わらない今年が来て、毎年少しずつでも給料が上がることを望んでいる方多いことは理解しておかないといけないといけません。この辺り、自分に当てはめすぎて理解してない経営者様も多い様に感じます。
では、スタッフに自信を与えて、チャレンジを楽しんでもらえるにはどうすればいいのでしょうか?
スタッフの話を聴くこと、認めること
最近また復習し始めた経営心理士の授業で学んだことですが。
スタッフは上司に話を聴いてもらい、認めてもらうことで自信が持てます。
ついつい部下からの報告をPCの画面を見ながら「ハイハイ…」と聞いていませんか?
自分に置き換えてみると、上司へ報告に行っても目も合わせてもらえなかったら、自信が持てないどころか嫌悪感を抱きますよね。
「この人ちゃんと聞いてるのかな…」「僕(私)と話すのってそんなにめんどうかな…」って思いませんか?
昔、とある上司に「君の1時間と僕の1時間は単価が違うんだからそんな簡単なことで気軽に話しかけるな」と言われたことがあります。その時は同僚に愚痴って解消しましたが非常に不快な気持ちになったことを覚えています。
そこで、(当時の私よりも何倍も忙しい)上司が作業の手を止めて、こっちを見てくれて、うんうんと頷いて、これはこうすると良いここを調べてみて、と話をしてくれたら当時の僕はもっと上司を認めたでしょうし、自信も持てたんじゃないかなと思います。
時間にしてほんの10分程度の差しかないと思いますが、効果は大違いですよ。
あと、賢い方がやってしまいがちなのが「相手の話を途中で遮ってしまうこと」。
私も経験があるのですが(私が賢いということではなくてですよ)、相談を聞いている途中から答えが分かっていて、聞きながら話すことを考えている状態。要するに相手の話を聴いてない状態です。そうすると、相手が話の息継ぎのタイミングでこっちが割り込んで話しちゃう。もっというと声が被っちゃうくらいで話をしてしまう状態。これでは相手は自分の話を聴いてもらってないと感じてしまいますよね。
スタッフから相談を受けたときは作業の手を止めて相手の目を見て、話に興味を持って、しっかりと共感すること、そして話を遮らず最後まできちんと話を聴くこと。
これだけでスタッフさんの満足度と自信を上げることができるので経営者としてはやってみる価値ありだと思います。
当事務所も完全に離職率が0という段階には至っていませんが、それを目指して日々試行錯誤しています。
南予で一番働きやすい職場だと言われるように取り組んでいきます。
税理士 古谷佑一