皆様こんにちは。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。
確定申告の総評は…
もう今年は書きません。スタッフからまだですか?と圧力をかけられていましたが、もう今更二ヶ月前のことは良いかなと思い今年は割愛します。5月申告の総評を書くくらいの時期になってしまった。
ただ受任した数にしては余裕があった確定申告だったと思います。これもひとえにスタッフの成長とお客様のご協力があってのことだと思います。ありがとうございます。
料金について。
うちの顧問先様の中でも残念ながら業績が奮わず最悪廃業に至ってしまうケースもございます。当事務所の実力不足の部分もあるのかもしれませんが、一番の原因は社長の料金設定(値上交渉)だと思っています。
実は、業績が良いお客様は結構強気に値上げをしています。「だってこれだけ物価が上がってるのだから当たり前でしょう」という感じ。一方、業績がしんどい方は一様に「値上げしたいけど、お客様の理解が得られるかどうかわからない、言いにくいな~、もうちょっと様子を見てみるよ…」という感じ。
確かに私もわかります。値上げは言いにくいです。何か新しい価値をお客様に提供できるならまだしも、「原価が上がっているので」「人件費も上げないといけないから」といった理由だと殊更言いにくい。ですが、ご自身が無駄遣いをしているわけじゃなく原価は勝手に上がっていくし、最低賃金も毎年上がります。それで赤字になっても言い出せずにジリ貧で耐えていく、正直ありえないと思います。赤字で我慢することは「企業努力」とは言いません。
そこでもう一つ問題。どれだけ値上げすればいいかわからない方いらっしゃいませんか?何となく2割くらいかな、全体にあと+1万円しておこう、他のお店はこれくらいだから、といった雰囲気で値上げされる方もいます。せっかく勇気を出して上げたのに、それでも足りなかった、なんて目も当てられません。
帳簿をちゃんとつけて数値で確認すれば、あとどれだけの値上げで借金の返済も見込んだ必要な黒字を確保できるか?を適切に算出できます。売上金額と仕入金額、粗利の部分は社長の戦略部分だと言われています。もちろん無駄な費用はカットすべきですが、仕入れをカットして品質が落ちたり、給与を下げて従業員の士気を下げたりするよりも、値段を上げてそれに見合うサービスをする方が経済だと思います。
そんな思いがあるので私はどんなサービスでも一切値引き交渉はしません。相手がこの金額が必要と言っているのですから、それが適正値なのでしょう。ちょっと高いなと思っても欲しいものなら契約します。その分それを使って売り上げを上げればいいだけなので。
赤字で苦しんでいる方へ
数値できちんと確認して、適正に値上げをしましょう。本当に自社の商品が好きだ、自社の事を想ってくれているお客様であれば値上げしても商品・サービスは買っていただけます。
ちゃんと商売を分かっている方なら、昨今の状況を鑑みて値上げ交渉をしても相談に乗ってくれます。きっとご自身も値上げをしているはずなので。逆に値上げ交渉に難色を示す方はご自身の値上げも上手くいってないのかもしれませんね。
休み返上して夜中まで働いて数を沢山売って売ってしんどい思いをして、それでも赤字。これでは上を向くことなんてできるはずがないです。
それを解決するキーとなるのが会計。
地味な作業ですし、皆さん嫌いますけど、帳簿をつけることって経営にとってかなり重要ですよ。数値はウソをつきません。
会計を使い適切に黒字を出して地域経済を豊かにする経営者の成長に寄り添いたい、それを支える当事務所スタッフの成長に寄り添いたい、そんな気持ちで私は活動しています。
今後ともよろしくお願いいたします(^^♪