相続ではではなく、会社の終活

こんにちは。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。

最近、当事務所の顧問先様とのお話の中で、こんな言葉を耳にすることが増えてきました。

「あと〇年後、〇歳になったら、自分の代で会社を清算して、ハッピーリタイアメントをしたいんです。その後は、所得ゼロで、ゆったり暮らしたいなと。」


少し前までは、「後継者がいない」「M&Aで引き継ぎ先を探したい」といった相談が中心でした。もちろん今も、後継者承継やM&Aという選択肢は大切です。

ただ最近は、「誰かに引き継ぐ」でもなく、「無理に続ける」でもなく、「自分の代で、きれいに終わる」という選択をされる社長が、確実に増えていると感じています。
しかも、そうした会社に限って、業界全体としては微々たる右肩下がりとはいえ、まだまだ立派に利益を出せる会社だったりします。
地域経済のために、利益を出して、税金を納め、雇用を生み、経済を回す。その役割が大切であることは、言うまでもありません。
それでもなお、「社長自身の幸せを優先して、良いタイミングで、良い形で終わりたい」というご要望がある。
正直、少し“もったいない”と感じることもあります。ですが、全盛期を支え、走り切った社長ご本人の判断です。それを他人が否定することはできません。
むしろ私は、そこにカッコよさと美しさを感じています。

きっとその社長も、私と同世代の頃は、「どうやって稼ぐか」「どうやって同業者より良いサービスを出すか」
そんなふうに、ギラギラと“プラス思考”で走ってこられたはずです。
それは40代の社長として、とても健全で大切な姿勢だと思います。そして60代になり、やりたかったことをある程度やり切り、心の奥底では「最近の流れには、少しついていけないな」という哀愁も感じつつ、若い世代に道を譲る。

若い頃は欲しかった嗜好品や高級品も、今では特に欲しいものはない。
一見すると、「人としてしぼんでしまった」そんなふうに見えるかもしれません。

でも私は、そうは思いません。

それは、ご自身をシンプルにし、引き算ができている状態なのではないでしょうか。

「足るを知る者は富む」

まさに、その境地に近づいているように感じます。

私自身も、まだまだ先の話ではありますが、
終わりを考えることは大切だと思っています。
・何歳で事業を終えるのか
・その時、個人資産はどのくらいあればいいのか
・どんな暮らしをしていたいのか

ぼんやりでもいいので、考えておきたい。

とはいえ、正直なところ、まだ終わりたくもありません。

先日、当事務所のスタッフとLINEをしていて、こんなことを感じました。

最近、「中々うまくいかないかもしれないこと」に、ちゃんとトライできていないな、と。
可もなく不可もなく、人生を“置きに行っている”感じがある。
私たちの税理士の業界だって、決して安泰ではないのに。(むしろ大変なのに)
家族がいて、7名のスタッフが居て、300弱のお客様がある以上、あまりイチかバチか的な大きな勝負は簡単にはできません。それを言い訳にしている自分も嫌だったりしますが…。
それでも、もう少し頭を悩ませるような勝負はしたい。

お金がなくて、毎日必死だった頃の方が、今よりも頑張っていた気がする。そんな、少し偉そうな悩みを抱えています。

ただ一つ、はっきり言えるのは、

「終わりを意識すること」と「トライしないこと」は、トレードオフの関係ではないということです。

終わりを考えるからこそ、今をどう生きるかが、より鮮明になる。
自分の中の「カッコいい」を明確にして、自分を好きでいられる道を探しながら、進んでいきたい。

皆様にとって、どんな自分が一番カッコいいでしょうか。
そんなお話をまた聞かせていただけると嬉しいです。

税理士 古谷佑一

 

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