値上げ交渉について②

皆様こんにちは。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。

任せることについて

先週の月曜日、家族でBBQをしたのですが役割分担の重要性について実感しました。
朝一で長男が「今日バーベキューしたい!!」と言い出して。
僕がコロナ陽性だったので迷惑かけたし、忙しくてどこにも連れて行ってやれてないので何かしてやらんといかんなーとは思っていたのですが。。。。

本音は、「バーベキューか~、、、、めっちゃめんどくさいな~」というのが本音でした。

今までの経験上、妻は子守りで大変だし子供たちは、「肉はまだか?」を連呼するだけ。
となると場所決め、BBQセットの準備、食材の調達、炭に火をつける、焼けたか否かのお守まで全部僕一人のタスクなわけです。
ちょっと難色を示していたのですが、長男が全身で主張するので腹を括ってやることにしました。

これがやってみると長男が働く働く!
BBQセットを組み立てたり、お皿を並べたり、テント立てたり、着火剤に火をつけて炭を団扇で仰いだり、火が着きやすいように入れ替えたり。

「お前やるじゃん!!」

しかもわからないことは興味を持って色々質問してくれるのでこちらも教え甲斐があります。
僕一人やるよりはもちろん時間はかかったけれど、理解してくれたことも多いだろうし、一緒に作り上げていく感覚が楽しかったし、次回からはもっともっと任せられると思っています。

仕事もそうだけど、我々の偏見で「彼(彼女)にはこれはできない」と決めつけて役割を取り上げてしまうのは成長の機会を阻害しているなと感じました。

何でもトライしてみる、もし失敗したら我々がリカバリーすればいいだけですよね(^^♪

 

値上げと変動損益計算書について

先週のブログで値上げについての精神論を書きました。
今週は、数値を使ったより具体的な話をしていきたいと思います。

どれくらい値上げをすればいいの?って悩みますよね。

「雰囲気で何となく1割くらいあげちゃう?」ではあまりにも適当過ぎるので…。
そんな時に役に立つのが変動損益計算書。
損益計算書は聞いたことあるけれど、変動損益計算書って何?と思うと思います。

両者の違いは以下の様に構造が違う点です。

損益計算書はよく見る通常の形ですが、変動損益計算書は普通の損益計算書を変動費と固定費に分けます(固変分解といいます)
変動費とは売り上げの増減に応じて増減する費用を言います。具体的には仕入や材料費等が該当します。
一方、固定費とは売り上げの増減に影響を受けない費用を言います。具体的には人件費や電気代、地代家賃等が該当します。

売上高から変動費を引いたものを限界利益と言います。限界利益は売上が増えることによって直接増える利益を言います。
製造原価報告書が無い場合には、一般的には売上総利益=限界利益となるケースが多いのではないでしょうか?
上記例示の様に売上原価の中に人件費等の固定費項目がある場合にはちょっと売上総利益と限界利益は不一致となるでしょう。

では、これで何が読み取れるのか?という話ですが。
「あと何パーセント値上げすれば損益トントンになるのか?」がわかります。

上記の例示で説明します。
現状は売上10,000円、原価率70%、利益率30%、固定費4,000円かかっているので1,000円の赤字。
これではまずいのでまずは何とかトントン(損益が±0)まで持っていきたい。

そのためにはあとどれだけ利益率を改善すればよいのか?
4,000円の固定費は売上が5,000円だろうが20,000円だろうが4,000円から変わりません。(固定費なので)だから、何としてもこの4,000円は必ず稼がないといけません。
仮にこれを売上(数)増でカバーするとなると、4,000円÷30%=13,333円を売上ないといけません。
もちろん売上(数)増でも良いのですが、これが簡単にできたら悩んでませんよね?

なら売上(数)ではなく、利益率(単価アップ)を改善する方法で持っていくとすると、利益率を30%→40%にすると損益はトントンになります。
いやいや利益出すところまで目標を上げましょうとなると、利益率を30%→45%まで上げると500円のプラスとなるわけです。

このような資料を作って利上げ幅を検討すると良いかもしれませんね。
勇気を出して値上げしたけど、黒字になってなかった、、、というのが一番痛いですよね。再値上げは中々ハードルが高いですし。

どれくらい値上げしたらうちはトントンになりますか?のご相談がございましたらお気軽にご相談ください。
決算書(試算表)があれば簡単に算出できます(^^♪

今日も天気が良さそうですね!
皆様、良い週末をお過ごしください(^^♪

税理士 古谷佑一

 

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