デジタル遺産についての問題

こんばんは。愛媛県西予市宇和町の税理士 古谷佑一(ふるやゆういち)です。

 

皆さん将棋ってやったことありますか?

私は何となく雰囲気は分かるものの、正確にはやったことありませんでした。

なんとそんな私にも将棋デビューの時がきました!!

先日、息子たちの子守のため児童館に行った時の事です。

「将棋教室やりますよ~よかったらどうですか?、僕どう?やってみない?」と職員の方がうちの息子達に声をかけてくださいました。

息子達二人は「やってみたい!!」と二つ返事。。。

おいおいできるのか?と思いながら部屋に入ると、玄人感100%の白髪の先生がいらっしゃいました。

簡単なルール説明を受けた後、小学生VS私(35)、長男(6)、次男(3)チームでの実戦形式での練習が始まりました。

開始3分、次男(3)がつまらないと言い出し、将棋の駒を二つ持って戦いごっこを始める。

開始10分、長男(6)が友達を見つけて戦線離脱。

結局、言い出しっぺの二人はどこかへ行き、私と小学生の一騎打ちに!!

 

まず、各駒の動き方が覚えきれない。

各駒の動きを表す説明書です。

これが頭に入っていないと何もできません。

これを頭に叩き込んだうえで、次の次の次の手くらいまで予測して自分の一手を考えないといけません。

そりゃプロの方々は、一日がかりで食事を挟んだりしてやるわけですよね。

先生のサポートもあったにも関わらず、私は小学生相手に敗北。涙

息子達そっちのけで楽しんでしまいました。

アプリをダウンロードしてスマホで練習しようかな。

 

このように将棋の練習もできてしまうスマートフォンですが、今や日常生活に必須のアイテムとなりシニア世代もバリバリ使っています。

将棋の練習だけでなく、銀行口座やネット証券口座、資産運用等もできる優れものですが、その反面、相続が発生してしまうと処理が厄介な「デジタル遺産」に変貌します。

大体のPCやスマートフォンには「パスワード」や「ロック」がかかっていると思います。数万~数十万といったそれなりのコストはかかりますが専門業者に依頼すれば復元は可能です。次の難関は各ネット口座関係のパスワード解析です。

本人がわかりやすいところにメモでも残していれば簡単に対応できますが、それではパスワードの意味がありませんよね。家族にも内緒で投資をして居る方もいると思います。そんなこんなをしていると相続税の申告期限である10か月なんてあっという間に来てしまい正確な相続税申告ができずに税務署に申告漏れを指摘されてしまうといったケースも想定されます。

大手の証券会社や銀行であれば、レポート等の書類が郵送されてきますがFXや仮想通貨だと紙媒体の書類は一切残らず把握に時間がかかってしまいます。特にリスクが高いのが仮想通貨。存在が把握しにくいにも関わらず値動きが激しく相続時点で「億」の財産となっているケースも。遺族がうまく現金化できずに、莫大な相続税を自己資金で支払わなけらばならないといったケースも想定されます。

遺された家族に迷惑をかけないためにも、鍵のかかる引き出しや銀行の貸金庫にパスワードやIDの一覧を作成してデジタル版エンディングノートを作成しておくことをお勧めします。

ただ、ここで問題なのがたとえ家族であってもパソコンやスマートフォンの中身は見せたくないですよね?

別にやましいことがあるわけではないですが、私は妻には見せたくありません!(LINEで友人に愚痴ぐらいはあると思うので。。)

ですので、敢えて自分からIDやパスワードを家族に開示しておくことで「そこ以外は相続財産に関係ないから、俺がもしもの時は見るなよ」という紳士協定を結ぶわけです。

過去に勤務時代の相続案件で資料をすべてお預かりしてゴソゴソしていると、これはとても奥様に見せられないような手紙を見つけたことがありました。内容や金銭の動き的に税務上問題が無いことを確認して闇に葬った事もあります。

知らない方が幸せな事もありますよね。笑

エンディングノートを是非書いておきましょう!!

 

 

愛媛県西予市、八幡浜市、宇和島市、大洲市、松山市でクラウド会計・相続業務にも対応する税理士事務所

税理士 古谷佑一

 

 

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